札幌の「青野・広田・おぎの法律事務所」交通事故被害について、詳しく解説します

青野・広田・おぎの法律事務所

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交通事故被害 交通事故Q&A

1 はじめに

Q1-1
交通事故の被害に遭いました。どこに相談すればいいでしょうか
Q1-2
交通事故で亡くなる人は年間何人くらいでしょうか
Q1-3
交通事故によりケガをする人は年間何人くらいでしょうか

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A1-3

警察庁の発表によれば、負傷者数については、平成11年~平成19年までは毎年100万人以上で推移していましたが、令和元年には461,775人にまで減少しています。ピーク時の平成16年には1,183,617人でしたから、約40%に激減していることになります。ただし、【表2】の比較表をみるとわかるとおり、自賠責保険の統計上では、交通事故で傷害を負って自賠責保険を利用する人の数は、大きく減少してはいません。

【表2】交通事故の死者数と負傷者数の二つの統計

交通事故で負傷して病院で治療を受けた被害者は、ほぼ例外なく自賠責保険を利用します(被害者請求、加害者側の対人賠償責任保険による一括手続、被害者側の人身傷害保険による一括手続を含む)。自賠責保険を利用しないケースは、加害者側が無責のケースや自賠責保険自体が無保険のケースだけです。したがって、自賠責保険の「傷害件数」のデータは、実際の交通事故による負傷者の数に近い(実際の被害者は、このデータよりも少し多い)と考えられます。つまり、令和元年でいえば、少なくとも1,005,272人以上が、交通事故で負傷していることになります。
では、なぜ、警察庁の公表している461,775人というデータは、自賠責保険の公表データの半分以下なのでしょうか?警察庁のデータは平成元年から平成20年頃までは、自賠責保険のデータと大きな違いはないのですが、平成20年頃から急減して自賠責保険のデータと乖離していますが、この原因は何でしょうか?
理由は、最近、警察において比較的軽微な人身事故について「人身事故」ではなく「物損事故」(交通事故証明書では「物件事故」と記載)として処理しているためです。このことは、損害保険料率算出機構の「2018年度 自動車保険の概況」23頁にも「交通事故に遭われた方の手続き的な負担にも配慮し、物件事故扱いのまま保険金請求が行われるケースが増えてきている」からである、と明記されています。ただし、このような扱い(人身事故を物件事故として処理すること)は、被害者に大きな不利益が生じることもありますので、注意が必要です。(Q3-6も参考にしてください。)

メモ 物件事故扱いで得するのは誰?

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Q1-4
後遺障害とは何ですか。交通事故により後遺障害が残る人は、年間何人くらいでしょうか
Q1-5
警察庁の統計データは、交通事故の死傷者は最近20年ほどで大きく減少していますが、それは何故ですか

2 事故直後にしておくべきこと

Q2-1
交通事故にあいました。相手の方が「警察には届け出しないでほしい。」と言っていますが、警察への事故の届け出はしなくてもよいですか
Q2-2
交通事故にあってケガをしました。事故状況について、相手の言い分と自分の言い分が違うのですが、どうしたらいいでしょうか
Q2-3
事故直後に必ずしておいたほうが良いことはありますか
Q2-4
現在、交通事故で病院に通院しています。何か気を付けたほうがよいことはありますか

3 刑事事件について

Q3-1
交通事故の被害にあいました。「民事事件」と「刑事事件」があると聞きましたが、どう違うのでしょうか
Q3-2
交通事故の罪というのは、どのくらいの重さなのでしょうか
Q3-3
刑事事件の流れについて教えてください
Q3-4
被害者は、刑事裁判の中で、どのようなことができますか
Q3-5
加害者の処罰がどうなったのかを知りたいのですが、加害者からも警察からも何も連絡はありません。加害者が処罰されたかどうかを知ることはできますか
Q3-6
夫が交通事故で頭がい骨骨折の重傷を負ったのですが、警察官は診断書を受け取ってくれず「あなたのご主人の過失で起きた事故だから」と言って、人身事故として扱ってくれません。どうしたらいいでしょうか
Q3-7
交通事故の処罰に関する法改正について教えてください
Q3-8
「危険運転致死傷罪」とはどのような罪ですか。普通の交通事故とは違うのでしょうか
Q3-9
被害者が刑事手続に参加できるようになったのはいつからですか。どのような経緯で法改正がなされたのでしょうか
Q3-10
交通事故の被害者が、刑事記録を閲覧したり、コピーをもらったりすることはできますか
Q3-11
交通事故の被害者は、過失運転致死傷罪の被害者として「犯罪被害者等給付金」を受領することはできますか
Q3-12
刑事損害賠償命令とはどんな制度ですか。民事訴訟とは違うのでしょうか。また、交通事故の被害者も利用できますか

4 賠償問題と保険

Q4-1
交通事故の場合に利用できる自動車保険について教えてください
Q4-2
交通事故証明書とは何でしょうか。どこで取得できますか
Q4-3
交通事故で負傷しました。加害者に対して、どのような損害が請求できるのでしょうか。また、請求するために必要な書類等はありますか
Q4-4
交通事故の損害賠償請求権には、時効がありますか
Q4-5
保険金の請求権には、時効がありますか
Q4-6
交通事故でケガをして、病院に通っています。保険会社の担当者から「治療の際は、健康保険を使ってください。」と言われました。交通事故なのですから、私の健康保険を使う必要はないと思うのですが、自分の健康保険を使うべきなのでしょうか
Q4-7
交通事故の「過失割合」「過失相殺」というのは、何ですか。その割合や比率は、どうやって決めるのでしょうか

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青野・広田・おぎの法律事務所

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